◎「後出しじゃんけん」という例え話

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◎「後出しじゃんけん」という例え話

 発明者A氏との原稿のやりとりが電子メールで2往復して、
発明者A氏は、自分の発明品と不一致な箇所をことごとく修正してくる
ということに気づき、ミーティングを希望しました。
(以下、若干の脚色をしていますが、大筋は同じです)

私; Aさんの発明品は、mとnとでデータを取得していますが、
  請求項では、mだけで良い、として原稿を作成しました。
  ですが、Aさんは、その原稿を「mおよびn」へ修正されましたね。

A氏; mとnはセットで製造されるのが普通だから、
  mの機能だけ備えているというのは、 現実的じゃないんですよ。

私; もし、mだけでデータを取得する他社の装置が出てきたら、
  Aさんの特許では、特許権侵害を訴えられないですが、
  それでも良いですか?
  特許を回避するためなら、機能をmに絞った装置くらい開発してきますよ。

A氏; それは困る。
  そもそも特許って、そんな(弱い)ものなのですか?

私; mとnが必要だ、と請求項を記載し、審査してもらって特許になったとすれば、
  「mだけの装置を作るのを止めろ」というのは、『後出しじゃんけん』なのですよ。

 この説明で、A氏は納得していただきました。
例え話、というのは、こちらが良いと思っていても、伝わらないことがありますが、
このときは、ズバリだったようでした。

   (2016年11月作成)

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