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◎三年、五年、十年というスパンと実年齢

 社会人になりたての頃、上司から「石の上にも三年」という言葉を聞いて、
三年って長いよなぁ、と感じました。

 同じことを続け(て修行す)るスパンとして「三年」を捉えたからだ、
と今となっては思います。
 今でも「三年」が短いとは思いませんが、
三年程度で食べていけるスキルが身に付くともは、今でも思えません。
 経験を積んだからこそ実感できるスパンなのでしょう。

 仕事のスキル、だけではなく、社会人になった後の人間関係も「三年」では短い、
と思うようになりました。
 仕事上、顔を合わせる、という人間関係が現在ではないせいもあるかもしれませんが、
「仕事における信頼関係」の構築に、三年以上かかるのは普通のことのように思えます。

 さて、同年代よりちょっと上の知人達は、「リタイア」のことを口にするようになりました。

   自分が所属する組織における自分のポジションについて感じる限界

というものが、自分の力ではどうにもならなくなる時期のようです。
(私が組織人ではないので実感がないのですが)

 さて、彼らが口にするスパンは、三年ではなく、五年や十年、です。
五年後にはどうなっている、十年後にはどうしていたい、といった具合です。

 五年や十年というスパンを、私は長いと感じるのですが、
これも実年齢がもう少し上がると「五年や十年長くはない」実感できるようになるのかな、
と想像しています。

    (2016年10月作成)