ある住民団体の会議に参加する機会がありました。
主な議題のひとつが、その地区の防災備品に関することでした。
地域に設置されている防災倉庫をその団体で管理しているらしいのですが、
そこに備蓄されている飲料水は、地域住民の人口で割れば、
僅かな量にしかならないようです。
管理担当者が、「皆さんの、ご家庭での備蓄が大切です。」
と訴えていました。
が、その反応として聞こえてきたのは、各家庭での備蓄量の少なさ。
10名ほどの出席者の中で、大型のペットボトルなどで備蓄をしている、
という人は半分以下、多くの方は水の備蓄が何もないようでした。
東日本大震災は、既に(最初から?)他人事なのか?!
テレビでもラジオでも、「水の備蓄を!」と叫ばれているというのに・・・
ちょっとした衝撃でした。
平穏無事な暮らしが延々、続くと楽観しているわけではない。
それを皆が薄々感じている、というのに、
感じたことに対して行動に移している人の方が少数派なのだ、
ということを実感しました。
ついでながら、もうひとつの衝撃。
順番でその会議の議事録を担当するはずだったらしい女性が、
「本日の議事録をお願いします」とふられたら、
そんな難しいことはできません
と、まじめに返答されていました。
会議の中で何度か発言されていた方なのですが、
それほどご高齢というほどでもないのに、「会議の議事録」を作成する能力が無い
というのは、驚きでした。
周囲は、防災意識の欠如している人だらけ、
ということを、頭の隅に置き、災害時にはそれを思い出さねば、
災害が起きた現場で腹立たしい想いをしてしまうことになりそうです。
(2016年10月作成)