部下や後輩の指導は、自分の時間と能力(経営者としてはお金も)を割かれるわけですが、
指導した部下や後輩が伸びていく、という醍醐味もあります。
一方、自分が部下や後輩だった頃を思い返すと、
自分にとって極めて重要だった、と思い出す上司や先輩は、どのような人だったのか?
これを自分なりに分析してみると、
自分の力を伸ばしてくれた人
自分が生きていく上で必要な技術を教えてくれた人
などと総括することができそうです。
一方、私が心血を注いで育てよう、と思って頑張っていた部下や後輩が
その後、(同じ職場を)離れてしまった場合の共通点は、
私が重要だ、と思い込んでいることと、
彼らが重要ではないか、と直観していることとがずれていた
ということです。
「ずれている」ということに、その時に気付かなかったわけでは(たぶん)ありません。
「ずれている」のは、私が正しくて君(部下や後輩)が間違えているからだ、
と考えてしまい、軌道修正させたり、矯正しようとしたのでしょう。
また、その頃の私は、自分の「伝え方」が未熟なせいだ、と考え、
「伝え方のテクニック」的なビジネス本にすがろうとしていたように思い出します。
すがろうとしている時点で未熟である、ということも感じつつ。
(2016年10月作成)