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◎必修科目とすべきか、というアンケート

 多くの大学では、学生に対して授業(科目)ごとに、アンケートを取っています。
私が担当する科目も、連続の講義が終盤に入った頃、毎年アンケートを配るように指示され、
学生さんに対してアンケートを書く時間を授業中に取るように言われています。

 質問は8つあり、その科目に対する学生側の受講態度についての自己評価や、
その科目がシラバス内容と一致していたか、などを五段階で評価するようになっています。
 質問欄に2つの空欄があり、講師が独自に質問を設定して良いようになっています。

 昨年と本年、私はその自由質問欄のひとつに、

   「この科目(知的財産論)をデザイン学部の必修科目とすべきかどうか?」

と入れてみました(現在は選択科目)。

 アンケートの解答用紙は授業の終了後に回収し、大学の事務局へ提出してしまうので、
アンケートについての詳細は、後日、送られてくるまで分からないのですが、
事務局へ持っていくまでの間に、ささっと拾い読みをしてみました。
 すると、

   木曜日の一限なんていう時間の科目が、必修科目になったら迷惑だ
   必修科目とするなら、期末試験はやめてレポートにして欲しい

といった過剰反応の回答が散見されました。
 アンケートの結果を受けて、既に選択科目として履修登録した受講生に対し、
選択科目が必修科目に変更されるようなことはありません。
 ですから、こうした回答は「過剰な自己防衛」でしょう。

 翌週の授業において、

   こうした質問をされた際に、(自己防衛のために反応してしまうことは)
   理解はするけれど、何を聞かれているのかを冷静に受け止めて欲しい

とお願いしました。

     (2016年8月作成)