「知的財産権、知的財産」に関する認知度は高まっているとはいえ、
その分かりやすい説明、ということは、不可欠です。
知財の実務をやっていると、また経験を積めば積むほど、
「正確さ」に拘るようになります。
実は、この正確さ、は、分かりにくさ、にほぼ直結しています。
私は、日経BP社の月刊誌で、特許に関するコラムを
書かせていただいたとき(もう20年以上前のことですが)、
分かりやすく書く、ということの基礎を、
そのコラム担当者に鍛えていただきました。
自分では精一杯、分かりやすく書いたつもりのコラムでも、
「まだ分かりにくい」と何度も指摘を受け、修正しました。
この体験が非常に役立っています。
知財のことは素人である編集者からの指摘を素直に受け入れる。
そういうことがスンナリできるか?
弁理士である、なんていうくだらないプライドを捨てられるか?
(編集者から見たら、私はコラムの素人であり、プライドを持っている方がおかしい)
このような体験を通じて、
プライドを捨て、先人のアドバイスを聞く
という基礎作りができたように思います。
こういう体験ができたのが若い時で良かったとも思います。
(2015年11月作成)