久しぶりに掛かってきた電話。
自分よりも年上の同業者からでした。
特徴のある声なので、とても久しぶりでしたがすぐに判りました。
ちょっとお願いがあるんだけど・・・
ハイハイ、どうぞ。 あ、4年前の、あの件ですか。
なるほど、ネット上で検索すると、アブストラクトはまだ出てくるのですね。
私がそのとき作成した資料は小冊子になっているので、コピーして送りますよ・・・
10年前の私だったら、こんなに爽やかにできただろうか?
というのは、彼から連絡があるときは、何かお願いされる時ばかり、
という気がしないでもない。
ったく、何か頼みたいことがあるときばっかり、もぉ~
とブツブツ言いたくなり、もちろん彼に言うことはできず、
その結果、別の誰かに愚痴としてこぼしていたのではないか。
自分が誰かを頼りにしなければならないよりも、
頼りにされる方がずっと幸せ・・・
というように、大それたことまでを思ったわけでもなく、
全く拘らず、ササッとできたことが、少し嬉しかったのでした。
(2014年7月作成)