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◎お互いの前提を確認する大切さ(1/2)

 ある会社の営業課長さんから、ライバルZ社の特許群について説明する、
という仕事を依頼をされました。

   特許××号の説明をしてくれ

という依頼とは異なり、漠然としています。
(ゆえに、途方に暮れてしまいます。)

 では、依頼内容が漠然としている、というのはなぜなのか?
ざっくり言ってしまえば、
課長さんご自身がよく分かっていないから、ということです。

 あまりに漠然としているので、知財部の方と相談し、私からは、
課長さんの関心事が何か? どのようなことを知りたいのか?
ということを聞き出しやすいような叩き台を提示しました。

  Z社のA製品には、特許△△号が使われているように思われます。
  ところが、特許×△号に該当する製品が見当たりません・・・

 そんな説明をしていきました。疑問点があったらすぐに発言して欲しい、
という前置きをして。
 要するに、私や知財部の方が情報を提供する、という形式ではなく、
営業部門との情報交換をする、という方向へシフトさせてみたのです。
 依頼内容に直接応えていない、という恐れは、
経験という「根拠の薄い自信」によって封じ込めつつ・・・

    (2014年8月作成)