住んでいる地域での団体でお世話になっていた自営業Nさんと、ランチでご一緒する機会がありました。
Nさんは私よりも一回り年上で、彼の同級生がサラリーマンをリタイアし始めた、と話し始めました。
「(延長された)定年にはまだ期間があるのでは?」
と尋ねると、
60前後の再雇用で子会社へ就職してもその職場でやることがない、頼りにもされない、
というんで、程なく辞めてしまうヤツが多いんだよ
とのことでした(そこで辞めたら次はないからリタイア、ということですね)。
ヤツら、大企業にいたんだけど、近所づきあいをしなかったから、
近所に友達がいないんだ。
だから、俺がゴルフにしょっちゅう誘われるんだけどさぁ、
何度も何度もゴルフばっか、やってられねぇっての。カネだってかかるんだし。
近所づきあい無し、趣味は(仕事の延長線上だったとおぼしき)ゴルフ、とまあ、
絵に描いたような猛烈サラリーマンだったのでしょうか。
「再就職先」では、それまでの肩書きは通用しなかったということなのかな、
といらぬ想像してしまいます。
仕事を離れ、肩書き(資格)を外してからも、長い長い時間、期間を過ごせるのか?
既にマスメディアを通じて提起され続けている問題ではありますが、
知り合いから直接聞かされると、切実に聞こえてきます。
(2014年4月作成)