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◎視野の広さとの関係

 私が弁理士試験の予備校にて講師をしている頃、大学法学部2年生、というT君に出会いました。
在学中に、弁理士試験に合格するつもりだったのでしょう。
T君は、弁理士試験に挑戦する、ということで予備校へやってきて、
私と話をするようになりました。
 彼は、

   グローバル × 日本のために

といった仕事をしたい、といった希望を話してくれました。
 私は、「知財という世界は、そういう希望には向いていないかもしれない」と話をしました。

その後、弁理士試験の勉強からは離れ、日本のメーカへ就職を決めました。
(私からの影響だけのはずはありませんが)

 そのメーカでは、海外営業部への配属を希望して数年働き、
その後、社内留学制度での留学を希望して選抜され、留学を経て米国でMBAを取得しました。
社内留学制度を使って留学した後に退職するというのは、
会社に損害を与えることとなるため、罰金制度があるそうですが、
その罰金を支払ってまで、退職しました。

 以後も逞しく生き、活躍している彼の姿を見聞きする限り、

   天職と視野の広さとは、大いに関係がある

と言える、と思うのです。

   (2013年12月作成)