この一年ほど、「コーチング」や「教える技術」に関わる勉強会へ出席したり、
それに関わる本を何冊か読みました。
その成果として意識するようになったのは、「質問の活用」です。
ダイエットさせたい選手を自らの意思で行動させる、という例で示します。
コーチ;今の体重、自分でどう思う?
選手 ;う~ん、ちょっとオーバーですね。(自己分析)
コーチ;どうしたらいいと思う?
選手 ;筋力トレーニングを増やして落とそうかな。(行動指針)
コーチ;いつくらいまでにどのくらい?
選手 ;来月末のA大会までにBキロ、ですかね。(目標設定)
先日、ある交渉事をする機会があり、
自分が想定していた数字(Y)とはかけ離れた数字(Z)を提示されました。
即答せずに持ち帰り、数日悩んだ結果、
Zを算定した根拠をお聞かせ下さい
と質問することを決意して、二度目の交渉に臨みました。
逆質問されても「こちらの質問に答えてください」と押し返そうということも
決意していたのですが、現場では押し通せませんでした。
しかし、Zが合理的ではないことを理解いただき、
Yに近づけた結論を得ることができました。
(2013年6月作成)