◎半端な知識では使えない

Top >  知的財産管理技能検定 >  ◎半端な知識では使えない

◎半端な知識では使えない

 小説家や画家の著作権が切れた、とか、もうすぐ切れる、といった報道を時々目にします。
 では、権利が切れた著作物の一部を切り取って(複製して)別の作品を作成して大丈夫なのか?

そんな質問を頂きました。

 著作権という権利の中で、権利期間がある権利と、永久的な(つまり切れない)権利とがあります。
権利が切れた、と称されるのは「複製権」が主です。
 永久的な権利の代表的なものとして、「同一性保持権」があります。
これは、著作物を改変されない権利であり、著作者の死後50年なり70年が経過しても消滅しません。

 著作物の一部を切り取って(複製して)別の作品を作成した結果、著者が表したかったことをねじ曲げた、
といった感情を、著作者の遺族が抱いた場合などは、
著作物の同一性保持権を侵害する、と判断される可能性があります。

 しかし、新たな作品が生まれていけば、土台になった著作物もその作品の誕生に貢献しているのですから、
何でもかんでもダメ、と考えないほうが良いのでしょう。
 後の創作者が先人の知恵や作品に対して敬意をきちんと表すかどうか、という礼儀の問題が大きいと思います。

 権利期間が何年、とか、同一性保持権という権利がある、といった断片的な知識では、
上のような問題に回答例を出すことができないだろうな、と考えた次第です。
 つまり、合格したら使えるレベルということではなく、
自分で考える、という訓練を積まないと、なかなか使えるようにはならないということです。
 これは、知財管理技能検定に限らず、弁理士試験でも同じでしょうね。

   (2013年4月作成)

スポンサードリンク

知財情報をリサーチ(ランキング)

関連エントリー

知財コンサルティング


知財系メルマガ

メールアドレスを入力してください
>>バックナンバー
知財最新ニュース
RSS配信中