コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

◎人件費に対する工夫

 ゴミの分別収集においては、最も大きな壁となる「分別」と「人件費」だと思います。
技術的には難しいためになかなか機械化が困難であり、
機械化ができないために人間に頼る必要があるので「人件費」が掛かるからです。

 私が育った静岡県沼津市は、30年以上前からゴミの分別収集に対する先進的な取り組みがあります。
私の記憶では、

 1)町内会の人々が、神社のスペースにゴミの分別スペースを設置。
 2)ゴミを持ち寄る人が、その町内会のスタッフ(たぶん当番制)の指導の下で、ゴミを分別。
   空き缶は、スチール、アルミ、缶詰などのブリキ缶に分別。
   空き瓶は、透明と、色つき数種類とに分別 など、とても細かく分かれていた。
 3)ゴミ収集にて出た利益を、町内会に還元・・・お祭りの時の資金などになっていた。

 町内会というコミュニティに「分別」と「人件費」を頼っていた、というアイディアが良いと思います。
町内会の方々は、雑談しながらゴミの受付を楽しんでいたように思い出します。
そして何より、資源として回収されたゴミが収益を生み、その収益が町内会へ還元されるから、
モチベーションにもなっていたはずです。

 このように優れたシステムを、一地方都市が30年以上も前から実現していたことは凄いことです。
持続できるシステムに対するアイディア、という意味では、非常に優れたお手本ですね。
 年頭の誓いや目標も、持続可能な仕組みや仕掛けを一緒に考えないと・・・(笑)。

     (2013年1月作成)