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◎「不景気」という言葉

 現役引退された世代の方々は、「不景気」という言葉を頻繁に使われるように感じます。
(もちろん現役世代の方にも、「不景気」という言葉を使う方はいらっしゃいますが、
 年齢が上になるほど、「不景気」という言葉を使うように感じています。)

 先日も私の父が、

   不景気で大変なんだろうな

という電子メールを、私の携帯電話にくれました。

 実は、私は「不景気」という言葉が嫌いです。
この言葉を聞くと、ちょっと気分が悪くなります。

 なぜだろうか、と考えてみたのですが、
「不景気」という言葉を発する人のその考え方が滲んだニュアンスが嫌いなのだ、ということに気付きました。
他人のせいにしている、世の中のせいにしている、自分のこととして考えていない、・・・
そういったニュアンスを感じるからなのでしょう。

 現役を離れた方々であれば、自分には責任が無く、「不景気」と一括りにしてよいのか?
現在が不景気だとすれば、あなた方の将来に対する展望や備えが悪かったからではないのか?

 先輩方に、現在の不景気の責任を押しつけたいわけではありませんが、
 そう考えてくれているであろう私が尊敬する先輩たちは、
他人事のように「不景気」という言葉は発したりしません。

 現役である私は、自分たちに責任がある、と常に考えて行動したいと思うのです。
 
   (2012年3月作成)