日本の大学のミッションは永らく「教育と研究」でしたが、
「産学連携」が叫ばれるようになってからは、「産業創出」や「地域貢献」が
ミッションとして加えられることになりました。
地方の大学は、「産業創出」と「地域貢献」とを兼ねられることもあって、
地元中小企業との共同研究が盛んになってきたと感じられます。
さて、90年代から大学の活動に興味を持ち、2002年頃からは弁理士会の活動としても
行動してきた成果からか、地方大学と地元中小企業との共同研究に関わる機会が時々あります。
10年前に比べたら、特許制度などに関する関係者の理解が進んで大分やりやすくなりました。
大学は出願候補として挙がってくるものから実際に出願する数を絞ったり、
特許出願を目指すという研究テーマを厳選したり、と
民間企業と同じように工夫されていることも感じられます。
私が今回関わらせていただいている複数の案件において、
目標に近い成果が出ても、産業創出や経済効果は大きなモノとなることはあまり期待できません。
しかし、その地方ならでは、という課題に取り組んでいらっしゃる関係者の熱心さに触れ、
こちらも情熱を持って頑張りたいな、と思いました。
(2012年1月作成)