◎経験を補う術はあるのか

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◎経験を補う術はあるのか

 人材育成というテーマにて集まる友人Y氏と、
特許明細書の作成と知財部門におけるスキルとの関係について
話を振りました。 すると彼は、

  明細書の作成経験を問う、ということになったら、
  発明者としての経験も必要なのか?
  交渉ごとや訴訟の経験も必要なのか?
  そういった経験を全て求めていったら、誰も教えられなくなるし、
  当然限界がある。
  
  私は、「他人の仕事を理解しようと努めるコミュニケーション能力が大事」
  と社内(特に部下に対して)で話をしている。
  
  理解しようという気持ちがあれば、経験無しあるいは経験不足は
  補っていけると思う

という趣旨のお話をしてくれました。


 一方、同じテーマで話をした別の方(メーカ知財部に勤務するS氏)は、

   出願と、自分自身で明細書を書くという経験とは、知財業務の基本中の基本である。
   いくら効率化が求められてても、これを疎かにはしたくない

とおっしゃっていました。 たとえ話が面白かった。

「素振りなんてやらなくても、要は試合に出てホームランを打てばいいんでしょ?」
などという人間はいない。
イチロー選手が、常人以上の努力を続けて、今の地位に上り詰めたことを誰もが知っています。
しかし、これが知財業務になると、
  「明細書を自分で書くなんて経験をしなくても、
   きちんと出願業務や権利解釈ができればいいんでしょ?」と
いう人は多い。
 そういう人は、『単なる事務処理屋』である

S氏は、そう言い切っていました。

 どちらも一理ある、と私は思いますが、個人的にはS氏に一票!

   (2011年6月作成)

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