コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

◎何に活かすための研修か

 弁理士会が開催する、ある研修を受講してきました。
著名な弁護士が講師だったことも影響しているのか、大盛況。
かなりご高齢の弁理士さんの姿も多く見かけました。

 講義が開始される直前、私の前方に着席されていたご高齢の弁理士さんの方から、
「ピー」という電子音が聞こえました。
 近くの席に着席されていた、知り合いとおぼしき弁理士さんが
   補聴器が外れていらっしゃいますよ
と声を掛けられ、電子音は消えました。

   自分は、あの方の年齢になっても、このように研修を受けに来るだろうか
  (何に活かすために研修を受けるのだろうか)

と自問しました。そしてその回答は、

   研修内容をアウトプットする機会があるならば受けに来るだろうが、
   アウトプットの機会なしに、自分の興味のためには来ないだろう

というものでした。

 アウトプットの機会とは、人様のお役に立つ機会、広い意味で「仕事」ということです。

もし、その補聴器をお使いの大先輩の年齢まで、仕事ができる、というのはひとつの理想です。

が、「仕事」と言っても、その頃、自分がやりたい仕事は、知財の一般実務ではなさそうだと、
漠然と考えました。

    (2011年2月作成)