前のコラムで書ききれなかったことを、もっとストレートに書いてみます。
まず、一つ目。
出願業務は、減っているし、割が悪いし、そのくせ修行が大変だし、・・・
(知財コンサルティングってどうなのよ? 儲かるの?)
ということを口にする弁理士は増えた、と実感しています。
が、知財コンサルティングということを、お金を出してまでやって欲しい、
というお客様(市場/企業の大小を問わず)は、まだあまり見あたらないというのが現実です。
となると、市場の開拓からやろう、ということになります。
すると、ベンチャースピリッツをもって、挑戦(挑戦的な営業活動を)していかなければならないのです。
そうしたスピリッツも無しに、そっちの水は甘そうだ、という安易な気持ちで近づいていくのは、
世間知らず故にマルチ商法やインチキ宗教に引っかかる若者みたいだ、と私には見えます。
一方、コア業務のみを磨いていたら長い年月が掛かってしまって気持ちの若さが失われ、
ベンチャースピリッツどころではない、という風になってはいけない。
しかし、最初からコア業務から逃げていてはダメだと思うのです。
コア業務を磨きつつ、新たな領域にチャレンジするのは苦しいことであり、
だからこそベンチャースピリッツが必要なのだ、とも思うのです。
話を区切りたいので、続きはまた次のコラムで。
(2011年1月作成)