私の愛用品を作ってくださった職人さんとお話をしていて気付かされたことです。
職人としての腕を磨いている時代には、
師匠に就くことなく独自に修行をされていたようです。
その時代、他のお店のマークを付けることを前提とした仕事、
今で言う「OEM」の仕事が少なくなかったとのこと。
OEM先の厳しい要求で作り直しをさせられたことなどはきっとあったのだろうと
想像します。
その一方で、自分のマークを付けた商品、自分の責任で行う仕事ではないから、
こっそりチャレンジすることも可能だったのではないでしょうか。
腕が認められるようになったら自分のマークを付けられる仕事が増えたのでしょうし、
OEM仕事も断るようになっていったのでしょう。
今では多くの信者(!)を獲得し、楽しそうに仕事をされているその姿は、カッコイイ!
本年で独立40年、という歴史を刻みつつ、7月にはお弟子さんが独立されるそうです。
(2010年6月作成)