◎退職・独立への動機(1/2)

Top >  フィクション >  ◎退職・独立への動機(1/2)

◎退職・独立への動機(1/2)

上司; 呼び出した理由は、わかっているよな?
 言うまでもなく、今、うちの会社は自主退職を募っているような状況だ。
しかし、ゲーム制作部としては、お前に抜けられるのは困る。
それに、今の仕事はお前の天職のような仕事だろう。
どうして辞表なんて・・・

部下; 自分の能力で、社会貢献をしたいんです。

上司; 社会貢献、・・・か。意外とは思わないよ。お前らしいと思う。
 しかし、我が社のFシリーズは、世界中の人が次作を次々に期待している。
その期待に応えるということを通じての社会貢献では満足できない、
ということか?

部下; Z県で悲惨な殺人事件が起きましたよね。
 容疑者に責任能力があるか、という診断をした医者との一問一答を読みました。
その容疑者のコメントを眼にしたときに、大きなショックを受けたんです。
 『 Fシリーズの発売が延期された。もう待てない。自分を抑えられない。
  だから、殺人を犯して死刑になるためにやった。』
というのです。

上司; ああ、フリーターが起こしたあの無差別殺人か。
 発売延期については、我々にも責任があるな。

部下; あの悲惨な無差別殺人は、Fシリーズのパラノイア的ファンが、
 日常化した発売延期に腹を立てて引き起こしたんです。

上司;「Fシリーズ」の制作に関わった自分が、ゲーム依存症の変質者を作り出した、
そのことに責任を感じている、ということか? そうなら考え過ぎだよ。
 裁縫鋏を作った職人が、その鋏で殺人事件が起きたからといって、
責任を感じていたのでは生きて行けないだろう。
 使い方によっては毒にもなる薬にだって、特許が与えられるんだぞ。
Fシリーズが「薬」とは言い難いのだけれど・・・

スポンサードリンク

知財情報をリサーチ(ランキング)

関連エントリー

知財コンサルティング


知財系メルマガ

メールアドレスを入力してください
>>バックナンバー
知財最新ニュース
RSS配信中