◎ヘッドスライディング

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◎ヘッドスライディング

 人数が足りないから、と頼まれて、やや大きめのユニフォームを着る。
職場対抗のソフトボール大会、ということだが、本格的なユニフォームまでがそろっていることに、
皆さんの「気合」を感じざるを得ない。
 人数合わせ、という軽いノリでこの場に来てしまったことを少し後悔する。

 5年以上も使っていなかった野球用のスパイクを履くと、懐かしい感触である。
身体が軽くなったような気がしてくるから不思議だ。
 しかし、野球やソフトボールといったスポーツは瞬発力が要求される。
筋肉に突然の負荷を掛けてしまうから怪我が多い。気を付けなければ・・・

 ところが、試合が始まってしまうと、そんなことを忘れてしまう。
運良くポテンヒットで出塁できたらスイッチ(!)が入ってしまった。
ソフトボール特有のルール(ピッチャーが投球するまで離塁できない)に
気を付けつつ、次バッターの二球目に盗塁。 成功!

 打球がショートの左をライナーで抜いたのを見極め、三塁ベースを蹴ってホームへ。
きわどいタイミングのはず。案の定、キャッチャーが補球体勢に入っている。
身体が瞬時に反応し、ヘッドスライディング! 
 キャッチャーのタッチは完全に遅かったので、審判のコールの前にガッツポーズ!

   この歳でヘッドスライディングをしたこと、身体が反応できたことを宝物にしよう!

土まみれになったユニフォームのまま、ベンチでハイタッチした後、
そう振りかえった。


     (2009年5月 作成)

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