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◎知財戦略コンサルティングシンポジウム2008(3)

-次は無いかもしれない厳しさ-

パウダーテック(株)のコンサル事例発表にて、以下のような言葉がありました。

(コンサルスケジュールの中で)最初の3回は、何を支援してもらうのかを決めるところで使った。
最初のやり取りはこんな風だったという。
「何をやってくれるのですか?」 「いや、何をして欲しいのですか?」

このシンポジウムの事例では、主催者サイドにおいて
コンサルティングの事例を創出することが前提だったわけです。
だから、3回ものスケジューリングにて「支援内容を決める」といったことが可能だったのかも
しれない、という見方もできるわけです。

初回で、継続してお願いしようと思っていただける信頼関係を気づくことができなければ、
2度目は来なくていい、と言われかねないのが、コンサルティング業の厳しさではないでしょうか。

支援された企業サイドとしてみたら、
    関東経済産業局の後ろ盾があるから、まあ信頼してやってみるか、
   (あるいは、断るわけにはいかないのだろうなぁ、というあきらめかもしれない)
という前進する力があったかもしれません。

通常の営業活動をして入るコンサルティングでは、こうした「漠然とした信頼」は無い
と考えるべきであり、一回一回が勝負という、厳しさはこのシンポジウムの事例では
当てはまらないと考えて良いと思います。