(5)弁理士パッシングと知財村
知財立国の構想の中で、
「弁理士パッシング(素通り)、特許庁パッシング」を感じたことはないでしょうか。
毎年6月に京都で開催されている産学官連携推進会議に
二度ほど参加させていただきましたが、
この会議における弁理士会や特許庁の地位は高いものとは感じられませんでした。
原因は何なのか。
政治力がなかった、といった形式的な問題でしょうか。
私には、広いフィールドでの活動が求められているのに、
弁理士はほんの狭い世界でしか活動してない、
との強烈なメッセージではなかったか、と受け止めています。
高度な専門性を壁にして、実は取り残されてしまっているような気がします。
知財を核に稼ごうと旗を振る人たちにとって、
「弁理士とは特許庁への手続き代筆業者であり、
知財の弁護士や知財のビジネス推進者には見えない」
という評価を反省すべきなのでしょう。
『井戸の「仲」の蛙たち』の風習は、
「大海」の常識から外れているのかもしれない、と気づかない人が多いためか、
その井戸の名前は、皮肉や自虐の意味を込めて『知財村』と呼ばれています。
産官学連携推進会議について
http://www8.cao.go.jp/cstp/sangakukan/suishin.html