(7)知財とリスクマネジメント
知財の仕事の大半はリスクマネジメントである、
ということを経験的に把握しています。
たぶん、リスクマネジメントの学問分野でも
知財がそのように位置づけられているようなので、
大きく外れていないであろうと思いますし、
知財部や特許部を社内に持っている会社では、
ごく当たり前に位置づけられていると見えます。
一方、特許部を社内に持っていない会社では、
知財はリスクマネジメント第一である、ということを、
経営者が理解していないことが多いようです。
そうした会社とのおつき合いは、経営者とのコミュニケーション能力が求められます。
ITバブルの直後や小泉政権の
「知財立国」構想などのマスコミに影響もあってか、
『特許とは儲かるもの』という先入観が植え付けられている経営者が少なくありません。
また、「リスクマネジメント第一」を理解していただけず、
「費用対効果」の視点から危うい選択をされる会社も多いと感じています。