◎たかが従業員、による訴状(4)

Top >  フィクション >  ◎たかが従業員、による訴状(4)

◎たかが従業員、による訴状(4)

「同期の技術者より1割は高い年俸は、ムラナカの貢献を考慮したものだろう?」

 『たかが従業員』という言葉が出るナベツは、
型破り社員であったムラナカを快く思っていなかったようだ。

 「社員からの発明買い上げについては、「給与以外の金銭」となっているそうなのです。」

 「なにいー?」

 「我々は、特許法のそういう規定を知らなかったので、
 特許出願の際に、彼に、発明譲渡の対価という名目では支払っていないのです。」

 「ムラナカは誰かに入れ知恵され、ウチを辞めてから訴えたと言うわけだな。」

 「出願を担当したホシノ弁理士に、『発明者はどなたですか』と聞かれました。


  そのとき、

  『俺の名前にしておけ』と社長が仰ったのを、ホシノ弁理士に諭され、
  正式な発明者であるムラナカの名前にしておいたのは、今となっては、
  不幸中の幸いです。」

スポンサードリンク

知財情報をリサーチ(ランキング)

関連エントリー

知財コンサルティング


知財系メルマガ

メールアドレスを入力してください
>>バックナンバー
知財最新ニュース
RSS配信中