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◎交渉で 知財戦略 すべてパー(1)

1. 始めに                                        (2006年1月31日投稿)

2001年6月、私は、今回の知財ビジネスアカデミー講師の一人でもある
一色正彦先生と知り合いました。

国際的なビジネスにおいて様々な交渉を経験された後に、
法務部門に転属された一色先生は、知財と交渉術との関係を紹介してくださいました。

そのときの私の中に強く残ったのが、

「どんなに知財戦略が立派で、特許請求の範囲が完璧でも、
交渉が下手だったら全てがパーになることもあるのか!」
という、恐ろしさでした。

「交渉術を駆使できる人材が日本は欧米に比べて圧倒的に不足している。
交渉学を体系的に学ぶべきだ。」

という一色先生の言葉は、当時の自分にとって他人事に近い聞こえ方でした。
が、一色先生にはその後も何度かお会いする機会があり、
自ら学ばなくては、という気持ちが強くなりました。

戦闘用の武器は揃い、戦略も立てました。

しかし、さあ戦いですとなったら、武器を使う兵士が居ない!
日本の知財業界はそういう危機に直面しているのではないか。
交渉学の大切さをもっと広報したい、
そのために自ら体験したい、

というのが、今回の受講動機です。